ほがらか日記

デイケアセンターほがらか で行なっているイベントなどの様子をスタッフが綴っています。

認知症ケア専門士の認知症話⑦

2023.12.15

今回はニュースにもなったレカネマブについてと、睡眠と認知症

の関係でお伝えします。

まずはレカネマブについてです。アルツハイマー型認知症薬と日本の
製薬会社のエーザイとアメリカのバイオジェンが共同開発したものです。
MCI(軽度認知症)と軽度アルツハイマーに効果があるとされています。
今まで4種類認知症薬はありましたが、どれも残っている神経細胞の
活動に対するものでしたが、レカネマブは原因物質とされる
アミロイドβに効きます。アルツハイマー型認知症はアミロイドβの
蓄積によるものですが、レカネマブはそのアミロイドβを取り除く
とされています。その為、治療として期待されています。
ただ、2週に1回の点滴が必要で、副作用に脳の浮腫や出血があります。
薬等で出血しやすい人や高齢者に対してはリスクもあると考えられます。
また、軽度認知症、軽度アルツハイマーの効果は確認できて
ますがそれ以上はまだまだわからないところでもあります。
しかし、大きな一歩と言えると思います。

アミロイドβは昨日今日で蓄積せず、長い年月で蓄積します。

では、予防です。

それが睡眠です

睡眠をしている間に脳内のアミロイドβは分解されます。

認知症予防には睡眠が欠かせません。

スマホ認知症と言われますが、情報量が多く、睡眠時間も質も
低下した現代人は脳内で処理しきれない状態が起きています。
若者が高齢者になる頃、認知症の状態は今以上に問題化
している事でしょう。
また、高齢者は睡眠も生活リズムが不安定、夜にトイレ等で
起きたりで質も低下してます。これでは認知症が進みます。
脳トレも良いですが、脳を休ませたり、生活のリズムを作る
事がまずは認知症予防です。

規則正しい生活で、しっかり寝て、健康長生き目指しましょう!
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