ほがらか日記

デイケアセンターほがらか で行なっているイベントなどの様子をスタッフが綴っています。

折り紙の作業効果について

2021.03.14

『折り紙』といえば、

「手先のリハビリ」、「指先を使うと頭にいい」といった

イメージではないでしょうか?

今回はそんな手先のリハビリについて、

少し考えてみたいと思います

ヒトは目で見た情報が脳で処理され、

それが何なのか、物までの距離、

物の性状(柔らかいか、固いかなど)を

瞬時に判断しています。

『折り紙』は、

「これは何色か?」

「角と角を合わせる」

「裏返す」「次の展開は?」

「色を比較する」

「三角に折る」

「折り返す」などなど、様々な情報を脳で処理し、

目と手の協調を行っています

カエルを折るとなると、黒色や赤色はおそらく

選びません。

これまでの経験でカエルは「緑」と、

記憶の中のカエルの色と、

目の前の折り紙の色を照らし合わせています。

また、指先から得られた情報が脳で処理されて、

「角と角が合っている」と判断しています。

これは、「指先の感覚」も重要な働きですね

そして、次の展開はどうか、立体的に考えることをします

このように、脳の機能をフル活用する必要があり、

脳全体の活性化が図れるのが特徴です

ちなみに、我が家では娘と一緒に

手裏剣やチューリップを折ってます

       

ほがらかでは、空き時間に『折り紙』など

手先のリハビリに取り組んでいただいています。

作業活動を通して、作品完成の達成感

他利用者様との関わりの機会が得られたり、

集団への所属感が得られること、

そして認知面の予防・改善などが期待できます

一人でも、隣の方とでも、何より楽しんで行うことも重要で、

安心感にもつながりますね。

また達成感で、失っていた自信を取り戻すきっかけに

なるかもしれません。

様々な施設でも取り入れている事とは思いますが、

身体を動かすリハビリに加え、

こういった側面からのアプローチも

とても大切であると思う今日この頃です

次回以降は、『塗り絵』や『集団・小集団体操』

などについても触れていきたいと思います

ページトップへ戻る