ほがらか日記

デイケアセンターほがらか で行なっているイベントなどの様子をスタッフが綴っています。

マシントレーニングの疑問点

2021.09.28

ご無沙汰しております。ほがらかリハビリのSです。皆様いかがお過ごしでしょうか?

今回もまたほがらかリハビリでの取り組みについて紹介させていただきます。

①のマシン指導について

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①のマシンは腕や胸の筋を鍛えるマシンになります。あまり肩や手に力を入れすぎないように注意するのがポイントになります。運動指導をする際に親指側から順に力を入れた方が良い派と小指側から力を入れた方が良い派に分かれてしまうという問題がありました。

肩に余計な力が入りにくく姿勢を維持しやすいという理由で小指側から力を入れているという意見や、そんな話は知らない。親指側からの方が力をいれやすい。などスタッフの認識も様々でした。

そこで利用者様にお伝えするときにどちらかの方法で統一できたら良いなという話になりデータを取る事になりました。

はっきりさせたい点

① どちらの方が強い力を出せるのか。

② どちらのほうが力を入れやすく感じるのか。

方法

スタッフ18人の握力を測定。利き手で測定。

1回目 親指側から小指側に力を入れて測定

2回目 小指側から親指側に力を入れて測定

で測定して数日後に逆の手順で測定しました。

そうすることで、筋疲労の影響を排除して比較することができます。

統計

平均だけで比較すると親指側から小指側:31.3~32.8㎏ 小指側から親指側:30.8㎏~32.2㎏で親指側から小指側に力を入れるほうが少しだけ握力が高いという結果になりました。

しかし平均値の比較だけだと一人でも飛びぬけた数値がいると結果が引っ張られてしまうので、標準偏差(ばらつき具合)を出して統計を行いました。

また力の入れやすさに関しては測定時に聴取した結果を期待値と比較して統計させていただきました。

結果

① 平均値では親指側の方が少し強い力を出せていましたが、有意差はなく誤差範囲。

② 力の入れやすさも同じく、親指側が力を入れやすい人が多くなりましたがこれも有意差はなし。(親指側から52.8% 小指側から30.5% どちらも同じくらい16.7%)

結論

どちらから力を入れても大きな差はなく誤差範囲である。

なので力をいれやすい方で運動してもらえればそれでOK。

ただし、肩に力が入りすぎている、姿勢が傾いているなどはこれまで通りスタッフで注意していこう。となりました。

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身近な疑問について考え、スタッフの共通認識として学べる良い機会となりました。

コロナ禍で話し合いや勉強会などしづらい状況ではありますが、各々常に学ぶ姿勢を持ち高い意識で仕事に取り組んでいます。何卒今後ともよろしくお願いいたします

※今回の結果はご持病や年齢、参加人数などで変わりますので参考までにとご理解ください。

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