ほがらか日記
デイケアセンターほがらか で行なっているイベントなどの様子をスタッフが綴っています。
脱健着患について 上着編
2023.02.24
皆様お久しぶりです。ほがらかスタッフのジュンです。
今回も宜しくお願い致します!
本日は「脱健着患」について書いていきたいと思います。まず脱健着患とはその名の通り衣類を脱ぐときは健側(麻痺や痛みが無い側)から、衣類を着るときは患側(麻痺や痛みがある側)で行うことです。
これを行うことで脱ぐ側も痛みなく安心して着替えることができ、脱がす側もスムーズに無理なく脱いでもらうことが出来ます。
今回は上着の脱健着患について書いていきたいと思います。
①Tシャツやカーディガン、ジャンパーなどの「脱衣」
1まずは周囲に物などを片付け、万が一転倒した際に危険がないように安全な場所を確保する。
2次に椅子やベッドなどが足がしっかり地面に着く安定した場所に座って頂く。
3可能なら前ボタンやチャックなどを外していただく。
4健側の腕から袖を抜いていく。
5Tシャツやニットシャツなど前が開かない服は次に頭を抜く。※少し頭を前に倒していただくと抜きやすいです。また抜く際は鼻や顎に衣類が引っ掛からないように注意して下さい。
6患側の腕から袖を抜いていく。
上記が上着の脱衣の流れとなります。
②Tシャツやカーディガン、ジャンパーなどの「着衣」
1 2までは脱衣と同じ流れです。
3患側の腕から袖を通して肩まで上げておく。
4Tシャツやニットシャツなど前が開かない服は次に頭を通す。
5健側の腕に袖を肩まで通す。
6少し前屈姿勢をとっていただき背中の服をおろし、全体を整える。
上記が上着の着衣の流れとなります。
脱衣、着衣両方に共通するのが「声掛けをしながら様子を確認し、痛みや痺れなどがないか注意する」ことがとても重要になります。腕を曲げたり伸ばしたりする際に痛みが生じたり、頭を抜く際に顎や鼻に引っ掛かり怪我に繋がる事もあります。様子を注意深く確認しつつ安全安心に着脱を行っていきましょう!
今回もご覧いただきありがとうございました!
次回はズボンの脱健着患を書いていきたいと思います。それではまた次回宜しくお願い致します。