ほがらか日記

デイケアセンターほがらか で行なっているイベントなどの様子をスタッフが綴っています。

認知症ケア専門士の認知症話②

2021.07.01

今回は認知症の症状についてお話ししましょう。

認知症の症状は、中核症状とBPSDと言われる行動・心理症状の2つに大きく分けることができます。BPSDは周辺症状とも言われるものです。

認知症を理解するにはこの2つを理解するのが大切です。

中核症状には、認知機能障害、記憶障害、判断力障害などのものがあります。つまり、脳のどの部分に問題が起きているかで出てくる中核症状が変わるという事です。

BPSDには、徘徊や幻覚、不安などがあり、これらは中核症状からの影響で発生した二次的な症状です。中核症状なしにBPSDはないということです。

何故この2つを理解する事が認知症理解に大切かというと、認知症は、中核症状が出てからBPSDが出る時に、そこには必ず、ご本人様の性格や環境、歴史が関わります。その人が歩んできた人生が大きく影響して何かしらの症状が出てきます。それら背景を理解した上で、認知症状に関わる事で、認知症の進行を抑えたり、穏やかに過ごしていただくことが期待できます。

認知症だからこうだ!ではなく、その人を知ることが大切なのです。その為の鍵の一つが中核症状とBPSDです。

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認知症の中核症状と行動・心理症状(BPSD/周辺症状) | 認知症ねっと (ninchisho.net)

次回は認知症の原因疾患についてお話します。

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