ほがらか日記

デイケアセンターほがらか で行なっているイベントなどの様子をスタッフが綴っています。

認知症ケア専門士の認知症話④

2022.03.18

 今回は各病気についてです。

・アルツハイマー型認知症

 発症がわかりにくく、緩やかに進行しますが、記憶力の低下が顕著です。見当識障害や失語、失行も見られ、IADLからできなくなっていきます。進行すれば、BPSDやせん妄、人格の変化も見られます。脳内に老人斑、神経原繊維変化のたんぱく質が蓄積されることで発症すると考えられている為、ドネペジルやガランタミン、リバスチグミンといった薬で抑制して進行を遅らせる治療が取られます。

・レビー小体型認知症

 パーキンソン病と同じような症状で体のこわばりや小刻み歩行、動作の緩慢がみられます。幻視もはっきり見えやすく、起立性低血圧、失神発作、日内変動もあります。ドネペジルとパーキンソン病薬を使用しますがうつ症状等が出る場合もあリます。

・脳血管性認知症

 アルツハイマーに似た症状ですが進行は脳梗塞や脳出血等によるもので、急激に症状が現れます。また、症状に良い時や悪い時の波がある為、まだら認知症とも呼ばれます。梗塞や出血によるものなので、部位を治療すれば良くなることもありますし、血流をよくする薬の使用もあります。

・前頭側頭型認知症

 常同行動や時間表的生活、周囲の状況に合わせた行動がとれず、行動のブレーキもかけれなくなります。趣味嗜好の変化や性格変化も見られます。治療法の確立がされておらず、抗うつ剤の使用や行動習慣の修正の支援で対処療法します。

認知症とは言っても様々なものがありそれに合わせた対応があります。

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