健康・介護のまめ知識
2024年1月 1日
膝の傷みについての豆知識
皆さん、日々生活していく中で膝が痛むことがあるのではないでしょうか?
「20代から40代」では時折、歩いたり、立ち座りで痛みがでる、けれどもいつの間にか治まっている。といったことがあるのではないでしょうか?
「50代以降」では常に痛い人もいますが、寒い時期に痛みが出たり、階段の昇り降りといった限定した動作で痛みが出たりする方が多くなっていきます。
原因は千差万別ですので、近隣の病院で診察してもらうのが一番ですが、最も多い原因として 変形性関節症という病名があります。
今回はそれについての豆知識です。
最もよくみられる関節障害である変形性関節症は
20~30歳代に無症候的(痛みが無い状態)に始まります。
40歳までにほとんど全ての人が発症します。
が、痛みといった症状がある人は少ないです。
これは脊椎動物といわれる骨格のある生物に等しく発症する病気で、体重が軽いネズミなどでも発症します。
例外として逆さまにぶら下がる動物、コウモリやナマケモノなどにはみられないことから膝関節にかかる、重み(膝より上の体重)が原因と考えられます。
つまり、変形性関節症は人が生活する上で付き合っていかなければならない病気の一種ということになります。
ですから、病気にならない様にすることは難しく、痛みがなくなったので治ったということでもありません。
なるべく進行を遅くすることが重要です。
最近は携帯電話等での情報の入手が容易になった事もあり、様々な予防法、筋力訓練等が紹介されていますが、
1点注意していただきたいことは、痛みがあるときは無理せず、痛みの無い動作や、安静を心がけるということです。
痛みを我慢して動かすと関節の変形が進みやすく、関節の寿命が短くなってしまいます。
歩幅を狭くして歩くだけでも関節への負担を減らすことができますし、市販のサポーターでも一定の効果は見込めます。
詳しい対処法や、生活指導は近隣の医師や理学療法士等の機能訓練士に質問しても良いのではないでしょうか。
リハビリテーション課 松井 徹也