健康・介護のまめ知識
2022年12月18日
もういくつ寝ると
私は高生会グループ内にある宿泊できる介護施設に勤務しています。
宿泊されている方々から「眠れない、眠りが浅い、夜中に何度も目が覚める」といった「不眠」についての声をよく耳にします。
そこで、今年最後の「健康・介護のまめ知識」のテーマは
ずばり「不眠」です。
人生のおよそ3分の1を占めると言われる「睡眠」ですが、20歳をピークに不眠の方が増えていくそうです。
ただ不眠と一言でいっても大きく4つのタイプに分かれるそうです。
・入眠障害:寝つきが悪くなる。
・熟眠障害:熟眠できなくなる。
・中途覚醒:途中で何度も目が覚める。
・早朝覚醒:朝早く目が覚める。
4つのタイプの内、一番多いのが入眠障害、次いで多いのが中途覚醒だそうです。
特に女性に多く、加齢に伴い増えていくのが中途覚醒だそうです。
不眠の原因ですが、
・日中の活動量の低下
・加齢に伴う生活習慣病
・精神的な不安やストレスや認知症など
この中でも「眠れないことによる不安や焦り、イライラなど」が余計に眠れなくなるという悪循環を引き起こしているそうです。
では、この「不眠」に対して、どのような対策を取ればいいのか
良質な睡眠を取るためのポイントは
・日光を浴びる
日光を浴びることで脳内物資の「セロトニン」が分泌され、それにより良質な睡眠に必要な「メラトニン」というホルモンが抑制され、日中に抑制されたメラトニンが夜間に増えだし良質な睡眠につながります。日差しのキツイときはてのひらだけの日光浴だけでも効果があるそうです。
・適度な運動と昼食後30分ほどの昼寝
心地よい運動量で身体に少しだけ負荷をかけ、昼食後に30分程度の昼寝を行うことで脳を休ませ良質な睡眠につながります。昼寝は1時間までだそうです。
・寝る前の水分やカフェインは控える
寝る前に水分を摂りすぎると夜間頻尿につながり睡眠の妨げになります。またカフェインには覚醒作用があり、寝つきが悪くなるだけでなく睡眠の質低下にもつながります。
・薬をためす
様々なタイプの薬がありますが、飲みすぎたり合わないものを服用すると一時的なもの忘れや日中に眠気が残り、それによるフラツキや転倒の危険性もあります。薬をご希望される方は高生会のドクターにご相談ください。
他にも良質な睡眠を取るための対策はあるかと思いますが、
年齢を重ねながらも日々ほがらかに過ごし、いきいきと活動し、すこやかに眠ることを上手に取り入れて新年も元気にお過ごし頂ければと思います。
今年も「健康・介護のまめ知識」をご覧いただき誠にありがとうございました。
来年も高生会グループ共々どうぞよろしくお願い致します。