健康・介護のまめ知識
2019年6月26日
紫外線について
日差しの強い夏の訪れがそこまで来ています。
紫外線の浴び過ぎは、日焼け・シミ・シワの原因になると言われ、健康や美容への関心が高まっている現在では、できるだけ紫外線を浴びたくないなぁと思っていませんか?
しかし、紫外線を浴びることで良い影響もあるのです。
紫外線とは
太陽からの放出される光うちで、地上に達する290nm〜400nmの波長域が紫外線。
UVB | 波長域(290nm〜320nm)の紫外線 | 表皮に日焼けを起こし、シミにつながる |
UVA | 波長域(320nm〜400nm)の紫外線 | 皮膚の奥、真皮層に届き、シワやシミの原因 |
1980年代にオゾン層の破壊が明らかになり、皮膚がんなどの有害性にも注目が集まる。
ぱっと見ただけでも、『日焼けしたくないなー。』『紫外線予防しなくちゃ』って
おもいますよねー。
ですが・・・。
紫外線をある程度浴びることは、健康を維持するために必要なのです。
それは、紫外線を浴びる事によって、体内でビタミンDが生成されるからなのです。
ビタミンD生成のために紫外線が必要
ビタミンD
・食物からカルシウム吸収を促し、血液中のカルシウム濃度を一定濃度に保つ働き骨格を健康に維持するのに役立つ。
・骨量を保ち、骨粗鬆症を防ぐためにビタミンDは必須。
・肝臓がん、肺がん、乳がん、前立腺がんなど、様々ながんに対する予防効果がある。
1日に必要なビタミンDの量は15µg以上
・食品からとるビタミンDの必要量の目安は5.5µg程度。
・10µgのビタミンDは、太陽光線を浴びて体内で生成する必要がある。
※紫外線の量は季節や場所、時間帯によって変動し、皮膚のタイプによっても変わるが、1日に必要な日光照射時間は、夏であれば15〜30分程度。
ビタミンDの不足を防ぐ工夫
顔と両手<顔と両手・両腕、足などの部分に太陽光を当てると、照射面積は2倍。
→必要なビタミンD量に対する照射時間は半分になる。
ビタミンD(6種類)そのうち体に必要なのはビタミンD2とビタミンD3。
多くの魚類にはビタミンD3が豊富。
→魚を食べることで、ビタミンDを十分に体内に取り入れることができる。
※魚類を十分に摂取せず、必要以上に紫外線を避けていると、ビタミンD不足による弊害が生じかねない。
母乳で育てられている小児
外出を好まない高齢者 は特に注意が必要となる。
紫外線を極端に避けている女性
紫外線を浴び過ぎない。また、紫外線を浴びるとすぐに皮膚が赤くなる人は注意が必要。
紫外線と上手に付き合い、ビタミンDの不足が起こらないように工夫をしよう。
紫外線対策:4つの方法
1. 不必要な日光浴を避ける 2. 日陰を利用する
3. 日傘を使う、帽子をかぶる 4. 日焼け止めを上手に使う
参照:https://dm-net.co.jp/calendar/2018/027945.php
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