健康・介護のまめ知識

2017年12月 3日

オイルマッサージってご存知ですか...

アロマセラピーって ・・・

アロマセラピーは、日本にはイギリスからエステティックとして入ってきました。精油は雑貨扱いな
ので、アロマはエステであり、おしゃれの分野だと一般的には思われてきました。
しかし、最近では患者さんのつらい症状を少しでも和らげることが、できる方法としてメディカル的
に、聞くことが増えてきたように思いますが...
日常生活で使えるアロマセラピー♪
1、芳香浴...ティッシュに精油を1~2滴たらす
        アロマライト、ディフューザー
2、アロマケア...足浴・手浴 *精油を直接お湯に入れてはいけません!
        アロマトリートメント(アロママッサージ)
        清拭・足浴・手浴後にブレンドオイルを塗布してマッサージする。
アロマトリートメントは、精油の香や包み込むような施術で心身の緊張を緩ませる効果があると
言われています。香りは脳にダイレクトに働きかけ、心を込めて行うことで痛みを軽減することに
つながります。
精油の吸収ルート!!
1、鼻から脳へ:経鼻吸収(臭粘膜⇒臭神経⇒大脳辺縁系⇒視床・視床下部⇒大脳皮質の
          臭覚野に入り、臭いとして認識)
2、肺から血液へ:経鼻吸収(気管や気管支の粘膜⇒ガス交換時血中に入り体循環によって
           全身に流れる)
3、皮膚から吸収:経皮吸収(皮膚を通過し、毛細血管から吸収され血中に入り体循環で全身の
           臓器に入る)
アロマトリートメントを行うときの心構え
 利用者様の症状、痛み、浮腫、便秘、不眠などが「和らいでほしい」という気持ちを持つことが
 重要です。忙しくて次の仕事のことを考えていると、スピードが速くなったり手技が粗雑に
 なったりします。ちょっとした態度や話しかけで気持ちが伝わります。
 また、治療中の部位や炎症がある部位は基本的に行いません。
♣ボランティアのアロマセラピストの導入
 高齢者の施設では、介護職の仕事が忙しく、利用者様にマッサージする時間のゆとりがない
 ことが考えられます。ボランティアのアロマセラピストの導入を検討してみてもいいです!
♣やってみよう!アロマトリートメント
 入浴や足浴等、清潔ケア後に行うことをお勧めします。
 職場でオイルを購入して頂けたらと思います。
 ブレンドオイルは植物油の中に精油を決められた濃度で混ぜます。
 ブレンドオイルが無ければ、潤滑のクリームに精油を1~2滴混ぜ、アロマクリームを作ります。
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ハンドトリートメント
1、手の下にタオルを置く。
2、ブレンドオイルを適量手に取り、手部全体に塗る。                                 
3、手を密着させ、円を描くように塗る。
  
4、指を軽く握り親指から小指までこねこねし、指先で引き抜く。
5、手の向きを変えて、拇指で手の平全体をマッサージする。
6、最後に優しく手を包み込んで(5秒ほど)丁寧に引き抜く。
フットトリートメント
1、足の下にタオルを敷きます。
2、ブレンドオイル又はマッサージクリームを適量取とり、足全体に塗る。
3、両手で足の甲や裏に密着させ、大きな円や小さな円を描くように塗る。
4、指間(水かき部位)を上下にマッサージし、両手で(第2~4指)で足首の内・外くるぶし周囲に
  円を描く。
5、アキレス腱を両指(第2~4指)で上下にマッサージする。
6、足指を軽く握り親指から小指までこねこねする。
7、足を優しく包み込んで(5秒ほど)丁寧に引き抜く。
高齢者の方々は、不安や悩みを抱き、思うように動けずにいる方が
多数おられます。
心を込めて優しくマッサージをして心身の緊張を緩めることができれば
いいですね!
ふじのもり訪問看護ステーション
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