健康・介護のまめ知識
2015年10月15日
運動器不安定症とは
運動器不安定症とは、平成18年4月に認められた疾患名で、 「高齢化により、バランス能力及び移動能力に低下が生じ、閉 じこもり、転倒のリスクが高まった状態」と定義されています。 ≪運動器不安定症の診断≫ 以下の11の疾患 や状態の既往があるか、または罹患している 方で日常生活自立度 あるいは運動機能 が下記の状態にある 方が運動器不安定症の診断を受けることになります。 [運動機能低下をきたす11の疾患] 脊椎圧迫骨折及び各種の脊椎変形
下肢骨折
骨粗鬆症
変形性関節症
腰部脊柱管狭窄症
神経・筋疾患
脊髄障害
関節リウマチおよび各種関節炎
下肢の切断
長期臥床後の運動器廃用
高頻度転倒者 [日常生活自立度] ランクJまたはA 日常生活がほぼ自立か介助を要する虚弱高齢者 要支援1・2、要介護1・2に相当 [運動機能] 開眼片足起立時間:15秒未満の能力である。 (目を開いた状態で片足で15秒以上立てない) 3m Time Up And Go Test で11秒以上かかる能力 (椅子から立ち上がり3m先の目印を回って再び椅子に 座るまでの時間が11秒以上かかる) ≪運動器不安定症の治療≫ 運動機能の低下をきたす疾患がある場合は、まずはその治療を 行うことが最も重要です。 思い当たるところがある方は、まずは病院を受診し医師の診察を 受けることが大切です。 その後、ご自分に合った治療、運動療法(リハビリ)を行うことで、 寝たきりの予防、健康寿命の延長を目指しましょう
デイケアセンターすこやか
2015.10.15