健康・介護のまめ知識

2015年8月21日

ショートステイの役割って??

昨年4月よりオープンした「ショートステイだてまち」です。 『ショートステイ』の正式な名称としては『短期入所生活介護』という言われ方もしますが、事業所名にもなっているため、以下ショートステイでお願いします。! デイ(ケア)サービスをいくつも持つ高生会グループの事業所では、初めて取りかかった部署です。 在宅サービスに位置付けられ、ケアマネジャーの申請により介護保険で利用できる施設なのですが、そんな細かい事は抜きに、ご本人やご家族様からは「泊まれるデイみたいなもんやろ?」・・・というご質問をよく頂きます!確かに、「お泊りデイ」という形で宿泊できるデイサービスもありますが、ショートステイにおいては、同日にデイサービスとの併用はできないのです。(例:デイ利用→夕方からショートステイに宿泊→翌朝ショートステイ→デイサービス)。 これにつきましては、説明した際に驚かれる方も多く、「じゃあどのみち夜はうちでみなあかんの?」という意見がとても多いです。しかし、そういった方々は、「ショートステイが朝から利用できる」という事を知らない方も多く、一般的なホテルや旅館と同じように、15:00以降でないとチェックインできないのでは?・・・と仰る方もいました!ショートステイは宿泊サービスのため、二日にまたがり利用していただくのが原則です。そのため、デイサービスへの参加は【ショートステイ滞在中に、ショートステイ職員が伴わない他のサービスへの参加】となり、制度上ではサービスの重複となってしまうのです。 他のサービスも同様ですが、ショートステイの大きな特徴として「利用目的が様々である」ことが言えると思います。在宅サービスということは、利用者様には原則ご自宅があるという事です。しかし、それでも宿泊サービスを使うという目的には、主に以下の点が考えられます。 ①本人が利用したい場合 ・主たる介護者が突然倒れ、入院してしまった。 ・主たる介護者への日々の介護の気兼ね ・主たる介護者(家族)に対し不満がある。 ・主たる介護者に暴力を振るわれる ・一人暮らしにて、体調を崩してしまった。 ・自分自身のリフレッシュ ②家族が利用したい場合 ・ゆっくりと休養する日を作りたい。 ・自分自身の通院が必要なため。 ・日々の介護で、銀行や役所といった手続きが必要なところに行けない。 ・家族で旅行に行けていない。たまには家族や友達と旅行に行きたい。 ・介護により、仕事に少なからず影響が出る(出張ができない・時間の制限ができてしまう) ③双方にメリットが生じる場合 ・自宅ではできない介護(例:機械浴を使用し浴槽へ入ることができる)を行える。 ・デイサービスや近所の馴染みの方と、長く一緒にいられる。 ・施設での行事やレクリエーションに参加できる。   いかがですか? 何か思い当たる事やご不安がありましたら、ぜひご検討頂ければと思います! ご本人・ご家族がショートステイを希望される理由は様々で、多くは①あるいは②であり、受け入れる側としてはこれらの希望に迅速に沿うことが自分たちの役割であると思います。しかし、この①②だけに留まっていては、本当に質の高い、活力ある有意義なサービスを提供することはできないのではないでしょうか。お互いの後ろめたさや不安を取り除くためには、③のような前向きな利用をたくさん提供し、お互いが『利用してよかった』と思って頂ける事業所となるよう、今後とも努力していく所存です。 今後とも、よろしくお願い致します。 ~ショートステイだてまち 職員一同~  
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