健康・介護のまめ知識

2014年6月 2日

うつ病について

たいとる     みなさんの中には、「最近、私うつだわ」とか「あの人、

 うつかしら」など、『鬱(うつ)』という言葉を使われた経験が

 ある方がいらっしゃるのではないでしょうか。

  あるいは、使ったことがないわという方でも、一度は耳に

 されたことがあるのではないでしょうか?

  しかし、多くの人が使う『うつ』は、「ゆううつ」という気分的な

 状態を指すことが少なくないと思います。

  「ゆううつ」という状態は、どうも気が晴れないという程度から、

 いつもふさぎ落ち込んでいる人まで、非常に幅があります。

  現在、うつ(鬱)になる人は年々増加しており、100人を超え

 (厚生労働省調べ、2008)、「隠れうつ」「仮面うつ」を含めると

 300万人を超えると言われています。    

???                   

うつ病の症状

  うつ病のために無気力になる人が多いようです。

 特に若い世代のうつ病は、焦りの感情が強く出ることが多く、

 うつ病とは思わずに放置してしまいがちになります。

  また、楽しい時間が終わった後や集団から一人の時間に

 な時など、不安な気もちや悲しい気もでいっぱいに

 なってしまうのもうつ病の特質です。

・・・

  不眠:夜なかなか寝付くことができず、寝ても熟睡でき

     ない。また、朝になると寝起きがすっきりしない。

     睡眠薬がないと眠れないという方もいる。

・・・                                                                ①

  不安:うつに限らず不安障害を持つ人が増加傾向にあり、

     その背景には複雑な社会環境があるとされている。

     ストレスの多い社会では、不安を感じる人が多い

     ようで、うつ病はその傾向が強く表れる。軽度な

     ものでは、気分的な落ち込みから始まり、発汗・

     動悸・震えなどに至る。

・・・

  抑うつ:抑うつは病名ではなく状態そのものを指す言葉で

      抑うつ症候群とも言われている。

       抑うつ気分とは、常に焦りや不安を感じたり、

      何かとイライラしている。そして、常に物事を

      マイナスに考えてしまい、不安で常に悲観的に

      物事をとらえてしまう。

       そのままでもなんとか気持ちを切り替えて、

      普通に生活を送ることができる。

       その状態が続けば、中には抑うつ状態になり、

      思考や意欲などの精神機能が著しく低下ししま

      って、人との付き合いにも支障が出る。

      やらなければならないが手につかず、それ焦りや

      不安になってさらに深い抑うつ状態に陥ってしまう

      可能性がある。

・・・

うつ病は早期に発見して正しい治療を受ければ治る病気

   うつ病は『心の風邪』と表現されるように、誰もが罹りうる

ですが、心の問題は、デリケートな部分ですので、

なかなかには相談しにくい悩みです。

   うつ病の軽い状態は、一時的な落ち込みと区別がつきにくく

  気分が落ち込んでいるのか、うつの予兆なのか判断しにくい

  ものです。また、症状が目に見えてわかるような病気ではない

  ので、周囲の人には"ただの無気力な人"に見られたりする

  ことがあり、理解してもらうまでに辛い思いをされる事があると

  思います。

   そのため、「話しても理解してもらえない、自分は孤独だ」

  考え込んでしまうと不安や焦りを覚え、不眠につながります。

   そのままでいると気持ちがマイナス方向に進んでうつが悪

  してしまう可能性があります。

・・・

うつ病の人との接し方:励ますタイミングが大切

   もし、あなたの周りの人がうつ病かもしれないと感じたら、

  まず、無理強いをしないこと。

  そして、その人が落ち着ける『居場所』を作ってあげて

 ください。

   一人で悩みを抱え込んでうつが進行することがあるので、

  タミングをみて悩みを聞いてあげると、悩みを聞いて

  もらった方は「荷下ろし」できて、気分が楽になると思います。

   がんばれ!という言葉をかけ続けるのは、がんばりたくて

   がんばれない時の重荷になってしまうのでやめた方がい

でしょう。

   うつ病の症状によって接し方を変えた方がいいと思います。

  重度の鬱で、休養が必要なときはあえて言葉をかけずに、

  温見守るようにしましょう。

   その後、少しずつ回復するにつれて言葉を増やしていくと

  いいと言われています。外出できるようになったり、本人が

  立ち直ろうと努力している時期にはかい励ましの言葉

  かけてあげるといいようです。

   うつ病の回復には、家族の協力がとても重要ですので、

  病の理解を深めて上手な接し方を心がけましょう。

                   蝶

・・・

改善には休養が大切

   うつ病の悪化や慢性化は、心身にかかるストレスが関係

  していると言われます。そのため、うつ病の改善のためには

  休養が大切です。

   普段の生活の中でしっかりと自分だけの時間を作り、仕事や

  人間関係について考えないように気持ちを切り替えて

休養すことを心がけましょう。

・・・

うつ病の回復のためには、散歩や軽い運動が大切

  うつ状態がひどいときは、体がだるく何もやる気が起きな

 ものです。リズムが整ってきたら、体力をつけるために散歩や

 軽い運動からはじめましょう。

 自宅で軽い体操やストレッチも有効です。

  気分がリフレッシュされ、筋力の低下を防ぎ、体力をつけ

 ことにもつながります。体力がつけば疲れにくくなります。

                    ③    

          H26.6.1 ふじのもり訪問看護ステーション

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