健康・介護のまめ知識
2013年7月 1日
サルコペニア肥満??
肥満についてはメタボリックシンドロームという言葉を よく耳にしますよね。 でも実は意外に知られていないモノがあるんです。 『サルコペニア肥満』というのはご存知でしょうか? サルコペニア(加齢性筋肉減弱症)とは、 加齢とともに筋肉量や機能が低下する現象をいいます。 サルコは筋肉、ペニアは減少という意味があります。 サルコペニア肥満とは、 サルコペニ(筋肉量の低下)と肥満(脂肪の蓄積)の両方を 有する状態をいいます。 サルコペニア肥満になると、歩行動作などの日常生活における 活動能力の低下に影響を与え、 寝たきりや要介護になる確率が高くなります。 サルコペニアあるいは肥満のどちらか一方だけを有するよりも、 生活習慣病のリスクが高まることが知られています。 メタボは知っていても、サルコペニア肥満は知らない方が多いと思います。 メタボリックシンドロームは内臓脂肪肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常のうちの 2つの症状を有するのに対して、サルコペニア肥満は肥満と筋肉量の低下を 有するという違いがあります。
メタボリックシンドローム
- 内臓脂肪肥満
- 高血糖・高血圧・脂質代謝異常のうちの2つの症状
サルコペニア肥満
- 肥満
- 筋肉量の低下
しかし、生活習慣病のリスクを高めるという点は共通です。 サルコペニア肥満を予防するには、 まず一番大切な事は筋肉量を増やす事です。 若い頃から自分にあった適度な負荷をかけた レジデンス運動(スクワットや腕立て伏せ等)を行う事が大切です。 高齢者の方についても運動療法を多く取り入れたリハビリで 筋肉に対してアプローチを行い、また、 食事面では必須アミノ酸を多く含む良質なたんぱく質を摂取して 予防を心掛けましょう。ちなみに必須アミノ酸とは、
- ロイシン
- バリン
- フェニルアラニン
- トリプトファン
- イソロイシン
- ヒスチジン
- リジン
- スレオニン
- メチオニン
卵、牛乳、大豆、豆腐、納豆、カツオ、サケ、イワシ、シジミ、牛サーロイン、 豚ロース、鶏ムネ肉、かまぼこ、ロースハムなどで摂取できます。 以上、デイサービスセンターいきいきからの豆知識でした