ほがらか日記

デイケアセンターほがらか で行なっているイベントなどの様子をスタッフが綴っています。

認知症ケア専門士の認知症話⑪

2026.03.16

今回は認知症の収集行動について考えてみたいと思います。

収集癖というとなんか嫌なのであくまで収集行動にします。

同じ物を集める事もあれば、様々な手の届くところのものを集める事もあります。

自分のものではない物をとる場合もあります。窃盗、万引きになりかねない行為です。

そのため、注意や叱責が先に出てしまいがちですが、してはいけない行為です。決して本人を責めてはいけません。なぜなら本人にも理由があるからです。窃盗や万引きにつながるので注意したくなりますが、余計にエスカレートする事もあります。ましてや、本人は理解していない状態で責められると余計に混乱や不安に襲われます。追い詰めないようにしましょう。では、どうしたらいいのか。

本人の気持ちを考えてみる事が認知症を考える際には大切です。何故とるのか。

今回はよくあるティッシュの収集にしましょう。

まずは持っていることを忘れる。自分が持っている、さっきもとったのに、その事を理解してなくて新しくとる場合。

次は不安からとっておく。持っていないと何かあった時にと思っていっぱいとる。昔困った経験からとっておくと安心する場合。

不安というと他にも考え方があり、認知症で忘れている事に対する不安から安心を求めたり、自分で何をしてるかわからなくて安心を求める事もあります。そのため柔らかいものの感触や慣れているもの、自分が管理しやすいものなどに対する意識から集めている場合。

そして何かをするという行為で自分自身を認める場合。

などが考えられます。

オイルショック時代や戦時中後の記憶なんかも影響ある場合もあるかもしれません。

相手を理解して、共感できるところから始めます。

対策は環境によりますが、もしポケットに集める癖があればポケットがはじめから一杯ならやめるかもしれません。

とることで安心するならとれる分ははじめから置いておいたらいいかもしれません。

これらが勝手に片付けてはいけない理由です。

見える、とれる環境を見えなくして、ある事がわからないようにするのも方法です。見えるけど取れないは、管理できないなど不安の増加に繋がる可能性がありますし、注意書きなども共感とは逆なので責められてる気になります。

状況は人それぞれ違いますが、考え方は同じで、何故なのか当事者になって考えるとお互いにとっていい答えが出るのではないでしょうか。

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