健康・介護のまめ知識
2018年12月13日
「誤嚥」と「誤嚥性肺炎」
皆さんは日常「誤嚥」とか「誤嚥性肺炎」言う言葉を耳にされた事があると思います。
今回は、高齢者に起こり易い「誤嚥」と「誤嚥性肺炎」について調べてみました。
●誤嚥とは
高齢の方が食べ物を喉に詰まらせたり、飲み物でむせたりする事があります。
これは飲み込む力が弱くなる「嚥下障害」というものであり、50歳前後から誰にでも
これは飲み込む力が弱くなる「嚥下障害」というものであり、50歳前後から誰にでも
起こりうるものなのです。まれに食べ物を気管に詰まらせて意識障害を起こすことも
あります。
食べたり飲んだりしようとしたときに,飲食物が誤って食道ではなく気管に入って
しまうことを「誤嚥」と言います。「誤嚥」を放置しておくと、食べ物が肺に入って
しまうこともあり、その結果肺炎を引き起こすこともあります。
高齢者が誤嚥性の肺炎を繰り返すと、生命に関わることもあるので、特に注意が必要です。
●誤嚥性肺炎とは
誤嚥性肺炎とは、誤嚥ごえん(食べ物や唾液などが誤って気道内に入ってしまうこと)
から発症する肺炎のことを指します。誤嚥性肺炎の発症には、飲み込みに関係する機能が
低下している(嚥下機能障害)ことが背景にあります。
摂食嚥下障害の可能性について
・食事中によくむせる
・飲み込むのに苦労することがある
・飲み込んだ後も、口の中に食物が残っている
・固いものがかみにくくなった
・食事の後、がらがら声になる
・よく咳をする(夜間、咳込むことがある)
・食べる量が減った
・体重が減った(1ヶ月で5%以上、半年で10%以上)
・舌に白い苔のようなものがついている
・飲み込むのに苦労することがある
・飲み込んだ後も、口の中に食物が残っている
・固いものがかみにくくなった
・食事の後、がらがら声になる
・よく咳をする(夜間、咳込むことがある)
・食べる量が減った
・体重が減った(1ヶ月で5%以上、半年で10%以上)
・舌に白い苔のようなものがついている
肺炎は、近年日本人の死亡原因第3位という高い割合を占めています。入院を要した高齢
患者の肺炎の種類を調べたデータによると、80歳代の約8割、90歳以上では9.5割以上が
誤嚥性肺炎であったと報告されています。つまり、後期高齢者の肺炎のほとんどは誤嚥性
肺炎だと考えられます。
●誤嚥性肺炎の典型的な症状
・発熱・激しい咳と汚い痰(黄色いタン)が出る ・呼吸が苦しい・肺に雑音がある
●いつ誤嚥性肺炎が起こるのか
・飲食物や胃食道逆流物などが誤嚥によって肺に入ってしまい、細菌が繁殖して炎症を起こす
のが誤嚥性肺炎です。
・高齢者のかかる肺炎は、誤嚥性肺炎が多いと考えられ、次の場面で誤嚥が起こりやすいと
言われています。
●誤嚥性肺炎になる原因
1. 口の中の細菌が、食事以外の時(睡眠中など)に唾液と一緒に本人や周囲が気付かないで
誤嚥する。
2.食後や夜間睡眠中に胃や食道からの逆流物を誤嚥する。
3.食事中に飲食物を誤嚥する。
2.食後や夜間睡眠中に胃や食道からの逆流物を誤嚥する。
3.食事中に飲食物を誤嚥する。
●誤嚥性肺炎の予防方法
・口の中を清潔に保ち、歯磨きの徹底 ・舌のクリーニング
・うがい ・義歯の手入れ、 ・虫歯や歯周病の治療をして口の中の細菌を繁殖させないこと
・側臥位での就寝
・うがい ・義歯の手入れ、 ・虫歯や歯周病の治療をして口の中の細菌を繁殖させないこと
・側臥位での就寝
食事中の予防
・嚥下しやすくするために、食事前に舌を動かす体操、首を動かす体操を行う。歌を歌ったり
・嚥下しやすくするために、食事前に舌を動かす体操、首を動かす体操を行う。歌を歌ったり
発声訓練をして、嚥下に使う筋肉を鍛える。
食事内容の配慮
・咀嚼に問題がある場合
食材をきざむ、軟らかく煮る、押しつぶすなどしておく。
・噛んだ物を飲み込みやすい塊にできない場合
・噛んだ物を飲み込みやすい塊にできない場合
きざんだ物はむせ易くなるため、一口大に切る、軟らかくする、とろみをつける
・飲み込むときに問題がある場合
固形物でむせる場合は、軟らかくしたり、とろみをつける。
水でむせる場合は、お茶やスープにもとろみをつける。
水でむせる場合は、お茶やスープにもとろみをつける。
食事姿勢の配慮
・椅子に座った状態では、食事の際は前かがみの姿勢をとる。(頚部前屈)
・ベッド上では、枕を高くしてあごを引くなど。
・ベッド上では、枕を高くしてあごを引くなど。
以上の述べさせて頂きました事をご本人が意識される事はもとより、ご家族も注意深く
見守って頂き、誤嚥性肺炎の予防に努めましょう。
ショートステイだてまちより