健康・介護のまめ知識

2017年7月19日

サルコペニア ご存知ですか?

みなさんは、サルコペニアという言葉を耳にしたことがあるでしょうか?

ロコモティブシンドローム、メタボリックシンドロームなどと並んで、ここ数年で目にしたり、耳にしたりすることが増えてきたようには思いますが、、、、

まだまだ、広く浸透していない言葉だと思います。 

サルコペニアとは、筋肉量の減少と筋力の低下を特徴とし、身体機能障害や生活の質の低下などを伴う症候群のことを言います。ギリシア語による造語で、サルコsarcoは筋肉(骨格筋)を、ペニアpeniaは減少を意味します。

ヒトの筋肉量は30歳ごろをピークに40歳を境として徐々に減少傾向を示し、加齢に伴って目に見えて減少を始め、さらに高齢になると減少が加速するようになります。ヒトはタンパク質(アミノ酸)摂取と運動によって、筋肉の合成と分解を繰り返しながら筋肉量を維持していますが、筋肉量の減少はこの合成と分解のバランスが崩れることが原因と考えられています。とくに高齢者は、タンパク質合成を促進する刺激に対して感受性が低下しているうえに、タンパク質摂取量や運動量が減少するため、筋肉の合成に支障をきたし、分解とのバランスを崩してサルコぺニアを起こすとされています。

 一般的にはサルコペニアは加齢に伴う筋肉量の減少と捉えられています。

サルコペニアの診断基準として、以下の三つの基準があります。

筋肉量の低下

筋力の低下

身体能力の低下

及び または が存在することでサルコペニアと診断されます。

の筋力は握力計等を用いて比較的容易に計測可能です。

の身体能力の計測も主に歩行速度を計測する為、特殊な機器は必要ありません。

の筋肉量は、正確に計測するには、放射線を用いた測定機器やCT、MRIなどの特別な機器が必要になります。

デイケアセンターすこやかでは  の筋肉量の測定機械を導入しましたので、紹介したいと思います

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InBody(インボディ)という計測機器で、体の成分(水分・タンパク質・ミネラル・体脂肪)を測定し、筋肉量や栄養状態を数値化する事ができます。

計測は簡単で、上の写真のような立位姿勢で15秒ほど立っているだけです

サルコペニアの有病率は、調査機関によって大きな差が生じていますが、いずれにしても、年齢を重ねるにつれてその有病率は高くなる傾向にあります。

正しい食事と運動で筋力・筋肉量は改善する可能性が十分にあります

最近、足が細くなってきた、歩く速度が遅くなった(青信号で横断歩道が渡りきれない)、力が入らないなどの症状を感じておられる方は、一度医師の診察を受けてみてはいかがでしょうか

                                  デイケアセンターすこやか

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