健康・介護のまめ知識

2017年3月27日

サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームの何が違うか?

 老後の住まいとして、自宅以外の介護施設や高齢者住宅を検討する際に、『有料老人ホームと最近増えているサービス付き高齢者向け住宅の違いがよく分からない』という方も少なくありません。

 在宅介護サービス受けられて、認知症でも入居可能なサービス付き高齢者向け住宅もあなかで、一見違いがよく分からない有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅、どちらが自分に合った

住まいなのかを選ぶ際には、しっかりとこの2つの違いを抑えておく必要があります。

 よくよく違いを見てみれば、住宅形態が異なり、介護サービスの提供などに関する契約内容も違ってくる2つの住まい。自分自身の望むライフスタイルや予算、必要な介護サービスなどを見極めて失敗

のない老後の住まい選びをしていきましょう。

 さて、サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームの違いは、第一に『契約形態』の違挙げられます。国土交通省と厚生労働省が共同で管理するサービス付き高齢者向け住宅は、一般に賃貸

借方式によって入居契約を結びます。一方で有料老人ホームは、一部の例外もありますが、その多くが入居金を支払う利用権方式となっています。

 有料老人ホームで多く見られる利用権方式とは、介護サービスを受ける権利も含めた施設を利用する権利を購入することで、『そこで暮らす権利を買い取る』と考えると分かりやすいかもしれません。

 入居一時金という形で利用権を購入し、入居後は、食費や光熱費、管理費、介護サービス費用などを月々支払っていきます。メリットとしては、介護サービスも利用権の一部に入っていれば定額で介護

サービスが受けれることなどが挙げられます。

 介護サービスを利用する際には、有料老人ホームは制度上『介護施設』という括りになります。基本的に入居後に介護事業所が気に入らなかった場合は、退去して別の住まいを探す必要が出てきます。

逆にサービス付き高齢者向け住宅の場合は、訪問介護などの外部のサービス事業所を利用することになりますが、賃貸借契約と別の契約になりますので、入居前から利用していた介護事業所を継続

して利用でき、入居後に利用していた介護事業所が気に入らなければ自由に選択、変更できる点がメリットと言えます。

 ただし、サービス付き高齢者向け住宅の場合は、基本的なサービスとして生活相談や安否確認が必ず付与されていますが、有料老人ホームと違って、サービス付き高齢者向け住宅は運営会社によっ

て提供するサービス内容や対応する介護度なども異なってくるので、しっかりと自分自身のニーズに合わせたサービスが受けられるのか見極めることが入居後の生活を大きく左右します。

 サービス付き高齢者向け住宅が、あくまでも『 住宅 』としての区分であるのとは違い、有料老人ホームは、介護施設として登録されている有料老人ホームには、『介護付き有料老人ホーム』『住宅型有

料老人ホーム』『健康型有料老人ホーム』の3タイプがあります。介護サービスが内部で提供され、月々の介護費用が定額で利用できるのは、介護付き有料老人ホームになります。

  終の棲家として考えているか、特別養護老人ホームなどの入居待ちの期間で、独居生活が不安な方の安全確保の住みかなど、個々の事由によって優先したい項目は、変わってきます。また、介護サ

ービスを必要としているのであれば、対応できる介護度も確認しておく必要があります。さらに、予算に関しても最初に払える初期費用と月々に支払う費用をきちんと把握してみると、入居先としての候補

が絞られてきます。

 現在、入居先を探されている方や今から探そうと検討されてる方がおられると思います。『何をしたらいいのか?どうしたらいいのか?わからない』と不安に思っておられる方がおられましたら、お気軽に

ご相談していただければ幸いです。

( ケアコートふじのもり ・ ケアコートだてまち ) 

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