健康・介護のまめ知識

2010年3月 1日

リハビリテーションについての紹介 その3

今回は物理療法について紹介します。

■関節可動域訓練(Range of Motion Exercise : ROM exercise)とは?
関節可動域訓練は、脳血管障害の後遺症や骨折後に、関節が固まり動きにくくなったのを改善したり、関節の動く範囲に制限が起きないように予防することを目的とした治療法です。
関節が動く範囲が制限されてしまう、様々な日常生活動作が困難となり、さらには筋力低下や血流障害を引き起こす原因となります。

■筋力増強訓練(Muscle Exercise)とは?
病気やけが、加齢によって弱くなった筋力を強くしたり、現在の筋力を維持することを目的とした治療法です。
筋力が低下すると、転びやすくなったり、関節の痛みの原因となります。
筋力を増強するためには、リハビリスタッフが手で抵抗を加えて行う抵抗運動やおもりを用いて抵抗をかける運動などがあります。

■日常生活動作訓練(Activities of Daily Living Exercise)とは?
日常生活動作とは、寝返り、起きあがり、座位、立ち上がりなどの起居動作、車いすやトイレへの移乗動作、歩行などの移動動作、階段昇降といった日常生活に必要な基本動作のことです。
個々の疾患や症状に応じて、安全に日常生活動作が行えるように動き方を指導します。

■医療マッサージとは?
医療マッサージは疲労回復を目的としたものではありません。
血液循環不全や筋力低下、神経症状からくる首や肩、腰のこり、手足の痺れや冷え、痛みなどの改善を目的とした治療法です。
血液の循環不全が起こると、筋肉に酸素や栄養がいかなくなるため筋肉が硬くなり廃用性の萎縮が進む原因となります。
これに対して、マッサージは血液の循環を改善し、筋肉のこりや疼痛の緩和を促します。


平成22年3月1日 リハビリテーション課

ページトップへ戻る