健康・介護のまめ知識
2011年6月11日
誤嚥性肺炎の予防
先日、ネスレ主催の「誤嚥(ごえん)性肺炎の予防」という勉強会に参加しました。
今回はそこで勉強したことを報告させていただきたいと思います。
・誤嚥とは?
嚥下(えんげ)する力、つまり食べ物や飲み物を飲み込む能力が弱くなると、それらが食道ではなく気管に入ってしまう事です。
・誤嚥性肺炎とは?
誤嚥により、食物や唾液などが気管に入ってしまい、そこに一緒に運ばれた細菌が肺炎をひき起すのです。
・誤嚥性肺炎の原因は?
1、食べ物を大量に誤嚥してしまう
2、誤嚥を何回も繰り返す
3、胃・食道から胃液や食物が逆流してくる
4、口の中を清潔に保つことができず、細菌が増えている
・誤嚥性肺炎の予防は?
口の中を清潔に保ちましょう。そして、しっかりと噛んで飲み込むという訓練が大事になります。
・嚥下の訓練には?
1、嚥下体操やアイスマッサージなどの食物を用いずに行う基礎訓練
2、食物を用いて行う摂食訓練
・上半身を起こしましょう
・頭は少し前かがみに
・スプーンは横幅がなく、浅めで小さいものを
・舌の上にスプーンを乗せ、唇を閉じてから上方へスプーンを引き抜くように
・かたまりが難しいときは、ゼリー状にして
・薬がのみにくければ、ゼリーに埋め込んでゼリーと一緒に
嚥下訓練の2はご自宅で食事の時に試していただければ、と思います。
他にも訓練などいろいろありますので、心配なことがあれば御相談ください。
ふじのもり訪問看護ステーション 2011、6、11